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リスクと保険
リスクとは・・・ひとたび発生すれば、企業に損害をもたらす全ての現象
例えば・・・
労働災害、交通事故、火災・爆発、盗難、工事ミス、欠陥品販売、詐欺・横領、公害・汚染、 紛争、訴訟、取引先産、ストライキ、法改正、時代変化、スパイ、経営者死亡、貸倒れ、デフレ競争 etc.
分類すると・・・
区分 特徴 影響 保険
小リスク 損害額が少なく、 企業に与える
影響も小さい。(経常費用) 
ほとんどなし 不要
大リスク 損害額が莫大で、企業の存亡を
左右する。(特別損失)
財務力低下・資金難・ 信用失墜
株価下落・取引停止・倒産等
必要
小リスクに保険が不要な理由
 
小リスクは損害額も少なく企業への影響も小さいため、経常費用として処理をしても会社の財務力に何ら影響がありません。 この小リスクに保険を付保しても、

経常費用(損害額)から経常費用(保険料)への単なる振替

にすぎません。通常、保険料には保険会社の取り分(利益+経費)が含まれるため、保険料の方が必ず高くなります。
小リスクについては、企業が自己負担(自己資金で手当する)を した方が得といえます。

これに対して大リスクは損害・影響とも大きいため、これを回避するために保険付保が必要となります。
大リスクに対する保険付保は、

特別損失(大損害)から経常費用(保険料)への振り替え

ですから意義があります。

リスクマネジメントとは特別損失を経常費用化する作業といえます。



リスクと従来保険との関係
理想的な保険付保
小リスクから保険をはずし、大リスクを全てカバーした場合下図のようになります。
  総てのリスク
  理想的な保険付保の図
  保険では回避できないリスク
  保険を付保しても回避できないか、または保険自体が存在しないリスクです。他の方法で対応します。(未然防止策、交渉、賠償請求、内部留保等で対応)
  ◆主なリスク…  詐欺、ストライキ、法改正、時代変化 
   
  保険を付保すべきリスク(大リスク)
   
  保険を付保することによって削減または軽減(小リスク化)できるリスクです。大リスクは損害額が大きく、借入や内部留保では対応できないため、保険の付保が必要です。
  ◆主なリスク…  労働災害(死亡)、交通事故(死亡)、地震、多額の賠償事故、公害、大気・水質汚染、社長・役員の不意の死亡にともなう事業継承等 
  保険が不要なリスク(小リスク)
  保険を付保するよりも、企業が自己負担した方が効率の良いリスクです。既存の契約には小リスクへの保険付保が散見され、無駄な保険料を支払っているケースが多いといえます。
  ◆主なリスク…  金額の小さな事故の全て
   


従来保険の付保状況

上記の理想的な保険付保に対して既存の保険は大リスクの一部と小リスクの一部にまたがる形になっている(保険のズレと呼びます)のが実情です。企業の保険の多くが小リスク側にズレています。
  総てのリスク
  従来保険の付保状況の図
   
   
 
保険付保のズレ1 ・・・〔ズレ1〕 大リスクなのに、保険でカバーされていない部分
↓
  大リスクに対して保険が付保されていなければ万一の場合、 企業は大損害を被る事になります。
〔ズレ1〕  
 
保険付保のズレ2 ・・・〔ズレ2〕 小リスクなのに、保険が付けられている部分
↓
  わが国では、保険をセット商品や定型プランとして販売する例が多いため、小リスクに対しても自動的に保険が付保されてしまうのです。
〔ズレ2〕  



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